京都市伏見区 T様邸
敷地面積:57.78㎡ 17.47坪
建築面積:34.67㎡ 10.48坪
延床面積:64.60㎡ 19.54坪+ロフト
1階面積:31.47㎡ 9.51坪
2階面積:33.13㎡ 10.02坪
用途地域:準工業
建ぺい率:60%
容積率:200%
防火指定:準防火地域
その他の地域:旧市街地美観 宅造規制区域内
京都市伏見区に建つ、延床19.54坪の狭小注文住宅。4人家族のための住まいです。
元々は分譲マンションにお住まいだったご家族。
暮らしの可能性を広げたいという想いから、マンションを売却し、スタジオリンクスでの家づくりを選ばれました。マンションでは実現が難しいトップライトやロフトなど、注文住宅ならではの工夫を随所に取り入れ、限られた空間の中でも広がりを感じられる住まいとなっています。


玄関の土間は、これから始める予定の陶芸にも対応できるよう広めに確保。
日常使いはもちろん、大切な自転車を置くスペースとしても活躍します。
下駄箱は扉のないオープンな可動棚タイプ。
靴の出し入れがしやすく、見せる収納としても楽しめます。


限られた空間をできるだけ広く使うため、玄関ホールや廊下といった区切りをなくし、ひとつながりのフレキシブルな空間を計画しました。
普段は家族クローゼットや室内物干しとして活用しながら、中央のカウンター家具を組み替えることで、テーブルと椅子としても使える仕様に。
奥様の趣味の集まりの場としても活躍する、多用途な空間となっています。
ホールの奥には寝室を一部屋設けました。
気になる視線はシャットアウトしつつ、光を取り入れるように窓は高い位置にしています。


家族クローゼットに隣接するトイレには、小さな室内窓を設けました。
階段下の空間を活用したトイレは、斜め天井による圧迫感が出やすい場所ですが、
この窓によって視線の抜けをつくり、空間の広がりを感じられるよう工夫しています。
家族クローゼット側から見ると、飾り棚と一体化したデザインとなっており、空間のアクセントにもなっています。
また、小窓横のトイレドアのみグレーに着色し、インテリアのポイントを集約しています。
スタジオリンクスが得意とする造作洗面は、今回はコンパクトなサイズで計画。
洗面ボウルは通常の75cmから60cmへとサイズダウンしていますが、日常使いには十分な広さを確保しています。
施主支給のミラーやタオルバーが空間に個性を加え、シンプルながらも味わいのある仕上がりとなっています。

1階には、ご主人が「寝るためだけ」に使うコンパクトな寝室を確保。
空間を多目的に使うのではなく、用途を割り切ることで全体のバランスを整えています。
狭小住宅においては、このような思い切った設計も重要なポイントです。

リビングはロフトへとつながる構成とし、空気が家全体をぐるりと循環する設計に。
リビングだけでなく、2階のワンフロアとロフトを含めた空間全体を、エアコン1台で快適に過ごすことができます。

キッチンにはTOOLBOXの製品を採用。
スタジオリンクスでは、メーカー製キッチンに限らず、施主支給のキッチンにも柔軟に対応しています。
また、空間に合わせて設計するオリジナルの造作キッチンも得意としています。



リンクスの造作キッチンではお馴染みのノーリツのガスコンロ。
業務用のような無骨なデザインが人気です。



コンパクトな住まいながら、パントリーもしっかりと確保。
日々の使いやすさと収納量のバランスを丁寧に整えています。



リビング横にはお子さんの部屋を配置。
コンパクトながらも、ベッドとデスクを無理なく配置できる寸法とし、
扉を閉めることでしっかりとしたプライベート空間としても機能します。

こちらはキッチンを挟んで反対側の居室。
畳の小上がりは奥さまの就寝スペースとして使います。
奥様の就寝スペースの下部は、布団収納の引き出しとして活用しています。
さらに、2階の子ども室と就寝スペースにはそれぞれ引戸を2枚設けており、
開放すると家の端から端まで一体の空間に。
延床19坪とは思えない広がりを感じることができます。
スタジオリンクスの狭小住宅見学会でも、
「とてもこの坪数とは思えない」「広く感じる」という声を多くいただいています。



2階リビングからつながる、勾配天井を活かしたロフト空間。
限られた面積の中でも、縦方向の広がりを活かした居場所をつくっています。

面積の制約があるからこそ、
「どこで過ごすか」「どう動くか」を丁寧に考える。
この住まいは、その積み重ねによって生まれた、
小さくても広がりのある暮らしのかたちです。